ほんわか狆太郎

狆太郎が逝ってしまってひと月〜その1

11月の14日。仕事から戻ると動かなくなった狆太郎がいました。
体はまだ温かく、眠っているようでした。目は開いていました。
「狆太郎!狆太郎!」
「狆太あ!」
何度も名前を呼び、体を揺すぶりました。
・・・・




電話で問い合わせると、センターの人は
「この子は はじめから立つことができなかった。
しかも噛むような仕草を見せる上に目も白く濁り
年もとっているようなので、引き取り手がないだろうと判断し
処分することになっています。」とおっしゃいました。



次に電話をかけると
「あの子は土日で体調を崩し、動かない。体を温めたり
餌をやっているが、口にしてくれない。良くない状態です。」
ということでした。



「それでは明日までは持たないかもしれないんですね。」
「そうですね。」
「それでは、明日朝、もう一度連絡します。」
こう言ってわたしはいったん電話を切りました。




どうして良いかわからなかったのです。
でも、今日はまだ生きている。
この寒さにもうすぐ死んでしまうことは確実だ。
明日にならないと私はお休みが取れない。
そこで、友人に頼んで、無理して
引き取りにいってもらうことにしました。




「やっぱり、今日引き取りにいきます。」
「そうですか・・。」



狆太郎はセンターの小さなケージにいました。
全く動かず、生きているのか死んでいるのかわかりません。
体中糞尿だらけでした。
顔はどこに目があるのか鼻があるのかわからないほど
めちゃくちゃに汚れきっていました。
友人はそのまま病院へ直行してくれました。



病院の先生は点滴をしてくれました。
極度の栄養失調と脱水症状、それしか言うことはできませんでした。
先生は「僕たちがケアしても96パーセント助からないでしょう。」
とおっしゃいました。



友人から狆太郎を受け取り、私は途方に暮れました。
とりあえずできることは体を温めること、お水を飲ませることです。
ストーブをたき、温かい毛布などを用意しました。
先生が入れてくれた点滴パック、レンジで温め
湯たんぽ代わりです。



自力では体を温めることができないのです。
スポイトで水を口にたらしました。
舌が少しですが動きました。



今まで大変な状態の犬を助けている別の友人たちに連絡しました。
電気毛布を買いに車を走らせ、戻ってきてくれた友人。
体全体を毛布でくるみ、お水を何度も口から注ぎ入れていると
初めて!
ごくんと飲み込みました!
目もぼんやり動かしています。



「後はしばらく様子を見よう。今はこれ以上もうできることはない。」
というアドバイスを受け、いったん休憩。
しばらくして狆太郎を見てみると
目を動かしています!!
「動いている!!」
お水を飲ませると舌を動かして「もっと、もっと!」
と飲もうとします。
嬉しくなってお水をどんどん飲ませました。



目が小さく、まぶたが固くごつごつしています。
よく見ると目やにでがびがびなんです。
ガーゼを濡らし、目を何度も何度もふきました。
目やにがとれてくると狆らしい大きな目が現れました。



水を飲ませて、目をふいて、水を飲ませて目をふいて
こうして一晩を過ごしたのです。




次の日は朝いったん出勤して、休暇を取りました。
戻ってきてからお世話を続け
夕方病院へ行きました。



生きていることに先生方は大変驚かれたようでした。
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「まず、きれいにしてあげようね。」と
2回も洗浄していただきいました。
狆太郎は横たわったまま、ほとんど動きません。
はじめは下半身だけ洗うつもりだったらしいのですが
結局顔をのぞいた全身を洗浄してくださいました。




点滴をするために診療台へのせると
突然狆太郎が体を起こしたのです!
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先生もびっくりされていました。
狆太郎はこの日フセをして点滴を受けました。




すご〜く高栄養の流動食(カロリーメイトのようなもの)
と犬用ポカリを出してもらい、うちへ帰りました。
この栄養食はとても美味しいらしく
どんどん飲んでくれました。
ポカリもどんどん飲んでくれました。
お水もどんどん飲んでくれました。



頭を動かしたり、こちらを向いたり、舌なめずりしたり
元気になってきました。
このまま元気になるようなそんな希望がわいてきました!!



〜その2へ続く〜
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by shiro-kuro-family | 2006-12-14 22:34 | 狆太郎
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